先日から多くの皆様にご迷惑をおかけしている私の煩悩騒動。
「早く買え!」
「まだ買ってないのか!」
「何してるんだ!」
「ここまで来て買わないなんてありえない!」
とまぁ、いろんなお言葉を頂いている中で、まさかの煩悩が膨らむ騒動まで起きてしまいました。これには自分もビックリwww
そして本日、友人のすぱさんのブログでも私が登場してしまう有様。。。
SIGMA 50mm F1.4 DG HSM Art| はすっぱなすぱ
このすぱさんのブログの最後にこう書かれています。
「とすさん、フルサイズ機、買っちゃう?」
私の考えが少し崩れてきた・・・
実はこの2日間、私は煩悩とたたかう中で色々とNIKON D750とNIKON D7200の違いについて調べました。マシン上のスペックを調べもしましたが、もっと根本的な。。。そう、フルサイズとAPS-Cとの違いについて調べたりプロのひとに教えてもらったりしていました。
その結果としての感想は、
「やっぱりフルサイズカメラはやはりスバらしい(・∀・)!」
というものに尽きます。これ以外の言葉は見つかりませんでした。
プロのほとんどが使っているフルサイズカメラ。この事実だけを考えても、その良さは歴然としています。でも・・・その実力は認めながらも真逆の方向へと私の考えは進みました。
目次
私がフルサイズカメラにこだわらなくなった5つの理由
その1:APS-Cとフルサイズの違いの説明への疑問
2つのフォーマットの違いを説明するときにこんな画像で説明されているサイトを良く見かけませんか?
これはフルサイズやAPS-Cサイズのセンサーで画角が違う事を説明したものです。あたかもフルサイズだとものすごく広い範囲が映っているかのような印象を受けます。
しかし、この画像にはまったく意味が無いと私は思っています。
なぜかというと、画角が違うカメラならばその構図になるようにしてから写真を撮るからです。たとえば同じ50mm設定で撮ればこの写真の様に写せる範囲は異なります。でも、APS-Cサイズのカメラを使っているなら35mmにして撮影すれば50mmで撮影したフルサイズカメラの写真とほぼ同じ構図になるんじゃないんですか?(APS-Cを約1.5倍するとフルサイズカメラと同等の構図になる。例:35mm×1.5=52.5mm)
普通はこうしませんか?レンズで望遠を下げられなければ、もう少し広く写したければ1歩下がりませんか?(壁や崖で行けない場合をのぞいて)
よく出回っているレンズを見ると
- APS-Cサイズカメラのレンズ=18mm~
- フルサイズカメラのレンズ=24mm~
18mmを1.5倍すると約27mmなので確かに少し画角は狭くなりますが、1~2歩さがれば解決します。
その2:本当の脅威はそのセンサーが受け止める光の量
フルサイズ機とAPS-Cの大きな違いは画角よりもセンサーの大きさにあります。
光を受けるセンサーの大きさの違い
- フルサイズ:36mm×24mm=864mm²
- APS-C:23.6mm×15.6mm=368.16mm²
このセンサーの大きさを面積でいうとAPS-Cよりフルサイズの方が2.3倍も光を多く受け止めて再現できるわけです。センサーが大きいとどういうメリットがあるかというと
- 色の明暗や濃淡を再現でき、白とびしにくい
- ノイズがすごく減る
つまり画質がすごくいいんです。この差は埋めようがありません。そこがフルサイズのすごさです。
でも、その差はWEBに公開しているサイズ(幅800px程度)ではプロでもなければ分からない程度の差とも言われていて、実際に私も仕事でフルサイズとAPS-Cで同じものを撮影した時にほとんど違いは感じない程度でした。しかし素人の私でもなんとなく分かったのは画像の滑らかさ。
これはISOを上げたときにザラザラした写真になるのでよく分かると思います。このザラザラの原因がノイズというものです。
実は同じISO 100で撮影したとしてもセンサーの大きさが2.3倍ほど違うのでフルサイズで撮影したものはAPS-CのISO 40ぐらいに値するそうです。確かに滑らかですが、WEBで公開する程度ではそんなに差が出ないのが残念です。
その3:メリット・デメリットは存在する
実はそんな高画質で何も言う事の無いフルサイズですが、やはりメリット。デメリットが存在していました。
メリット
- 高画質・低ノイズ
- 画角がやや広い
- 被写界深度が浅いのでボケ感がAPS-Cよりも強くなる(楽しめる)
- 広角撮影(風景撮影)に強い
デメリット
- 被写界深度が浅いためピントあわせが素人には難しい(動いているもの)
- レンズが高額でなかなか買えない
- 本体が大きく重い
- APS-Cのレンズは使用できない(出来ても画像は大きく劣化する)
今回紹介したメリットやデメリットはあくまでも私の感想なので無視していただいても結構ですが、このデメリットの中の大きさや重量に関してはとても大切です。小型機は私もあまり好きではありませんが、山に登るのに大きくて重いカメラはどうしても敬遠してしまい持ち歩くのが嫌になりそうです。適度な大きさ・重さというのはとても重要なのではないでしょうか?
あと、自分の環境のレンズのラインナップですね。今持っているレンズがフルサイズ用のレンズなら問題ないですが、APS-C用しか持っていないのであれば最低でも単焦点レンズと80-200mmほどのレンズが無いと最初から付いてくるレンズだけでは少し寂しいです。それを今すぐに揃えるとなると20万円程の初期投資費用が必要でお財布に改心の一撃の音が流れます。
逆にAPS-Cのカメラにフルサイズのレンズは装着できますので、ゆっくりと自分が気に入ったレンズを揃えてから5年後・10年後にフルサイズに移行するのが理想かもしれません。
その4:越えられないけれど補えるものが多い
画質や再現度だけでなくAPS-Cに越えられない壁の先にフルサイズの領域があります。これはどうしようもない事実。
しかし、本体のスペックでは越えられないデータですが、補う事が出来るものがあるのも事実。
①画角に関して言えば要はレンズですね。広角のレンズを使えば似たような構図で写真は撮影できます。
②画質に関してはWEBでしか公開しない程度のサイズならほとんど違いが分からない。
③再現度に関しては画像加工ソフトなどでレタッチできる(プロでもレタッチや加工はしています)
④単焦点レンズを使用すれば美しくボケます。
その他にもいろんな方法があるでしょうが越えられなくても近づける事は出来るようになっています。しかし、越えないと進めない壁もありますので、そこはいつか踏み込みたい領域ですね。やっぱり。
その5:自分の心と環境がカメラに追いついていない
今回の差を調べるに当たり本当に多くのサイトをめぐりました。画像を比較しているサイトもたくさん見ました。その多くのサイトがフルサイズの素晴らしい所にだけ触れていて、まるでフルサイズ機を使えば全ての問題が解決するかのような表現がなされていました。そしてAPS-Cは粗悪品でフルサイズじゃないとカメラ好きとは言えないとまで書かれてあるサイトも少なくなかったことに驚きました。
フルサイズのカメラは確かにすばらしくて良いものですが、APS-Cは決して粗悪品ではありません。
そんなカメラの差よりも大切なのは
- 何を撮りたいのか・魅せたいのか
- 構図や情景
- 撮りたい瞬間を逃さない事
- それを再現できるレンズ
- 写真が好きで仕方がない心
が大切だと思います。レンズの件は先ほども言いましたが本当に大切ですよね、標準レンズだけで次のレンズを買うまで写真を楽しめるか、写真を好きでいられるか?と聞かれると自信はありません。そして構図やメッセージをどれだけ込めて撮れているか、何を魅せたいか、というのが本当に大切だとおもいます。
最後に
大変長くなりましたが、私の中でひとつふっ切れたのは、フルサイズ機へのこだわりです。憧れはありますが、それよりも大切な事を一部の本当に写真が好きな事が分かるブログや写真家から聞けて、私の中で「フルサイズじゃないとだめだ!」というこだわりは無くなりました。
しかし、いろんな事を調べるのは本当に楽しいですね。今までD750やD810にしたらすぐに写真がうまくなると考えていたような気もします。その前に覚える事がたくさんありますのにねwww
D5300に越えられない壁があるとしたらシャッタースピードとか防滴防塵とか。何度か撮りたいものが撮れなくて悔しい思いをしました。そういう壁にぶち当たって初めて先に進める気もします。
今の私なら、フルサイズだけがカメラなんて思っている人より絶対いい写真を撮ってみせますよ。というか、撮れるように色々勉強して上達してみせますよ♪
むしろ「え!APS-Cでこんな写真撮れるの!?すごいな!」って言ってもらえたら最高にかっこいいのではないかと思ってみたり♪
そんな事を思えるようになってきた煩悩生活まっしぐらの私です☆(ゝω・)vキャピ